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ロボサイエンス

ロボサイエンス

  • 2020/01/06 ロボサイエンスの指導方針

     ロボサイエンスの指導方針

    ロボット個別指導
    ロボサイエンスでは、小学生から中学生、また高校生が30名程度います。初心者コースを除き、同じ学年でもやっていることは異なります。
    ある生徒はレゴをベースにロボットを学んでいたり、ある生徒はマイコンを使って一からロボットを作っています。生徒のやりたい事を尊重した(ある意味での)個別指導です。
    ペースも生徒によってまちまち。ロボットに時間をかけることができる生徒は、それだけ進捗ペースが速く、また学校が忙しい生徒は自分のペースでロボット作製に取り組んでいます。

    (目次)
    指導における重要な3点
    ものづくりには終わりがない



    (授業の一様子。ロボット開発を真剣に取り組んでいる)

    1.指導における重要な3点
    指導に当たり、私が重要であると思っていることが3つあります。
    1つ目は「自分で課題を立てる」。
    私の教室からロボットの世界大会に出場した生徒たちはこれまで10名以上いますが、教室のみんなが世界大会を目標にしている訳ではありません。
    「こんなロボットを作りたい」「プログラミングを学びたい」など、自分でやりたい事を決めて、それに向けて取り組みます。ペースの早い遅いはあまり気にしていません。それぞれの生徒達が、それぞれの課題という階段を登って行くことが重要です。

    2つ目は「経験する」。
    ロボット作り、プログラミング、大会など色々な経験は、他に代えようがない成長の糧です。
    ロボットがうまく行かない時は忍耐が必要ですが、その課題に打ち勝つと、本当の知識が身につきます。
    また課題に対する取り組み方も学べます。

    3つ目は、「継続すること」。
    中学・高校になると色々と忙しく、なかなかロボットの時間を取れなくなってきます。
    私は生徒たちに「細くてもいいから続けることが大切」だと言います。なぜなら小・中・高と続けることで、年相応の技術を多く身につけることができます。
    また大学で専攻する学部・学科によっては、小中校と学んで来たことが繋がり、大学の授業に対して興味がわきます。
    受験勉強だけで大学に入学した生徒たちと比べて、ロボットに対する理解力・イメージ力・向上心などあらゆる面ではるかにアドバンテージがあります。



    2.ものづくりには終わりがない
    そもそもロボット技術を習得するのに、これで十分はありません。小・中・高そして大学、社会人とそれぞれの時にそれぞれの課題があり、その課題を克服するしかありません。まさしく終わりがないのです。私の教え子で現在ケンブリッジ大学のロボット部の部長をしている彼が「先生、今まで僕はまったくロボットの事を知らなかった」と話してくれました。ちなみにその教え子は、ロボット世界大会で優勝1回、準優勝3回の実績があります。また彼には今現在の彼の課題があって、それを楽しんで克服していくものと信じています。


    (教室で取り組んでいるロボカップジュニア用サッカーロボット)
    3.まとめ
     ロボットにおいてハード的な事(モーター・センサーなど)やソフト的な事(プログラミング・通信など)など学ぶことが多く、時間もかかります。しかし経験の積み重ねによって、自分でロボットを作ることができ、ものづくりの楽しさを実感できます。この経験は一生の財産になると確信しております。

  • 2019ロボカップジュニア世界大会(シドニー)第6位

    2019ロボカップジュニア世界大会(シドニー)第6位

    世界35カ国から競技者が参加する自律型ロボットの国際競技大会「ロボカップジュニア2019シドニー世界大会」が2019年7月4日から7日まで開催されました。「ロボサイエンス」から出場した「TEAM鴉(チームからす)」はレスキューLINE部門において、4月の日本大会(※)で優勝し、世界大会出場権を獲得しました。「TEAM鴉」のメンバーである浅田京佑君、谷口智樹君は2人とも西京高等学校附属中学の3年生。15才の2人はたまたま「ロボサイエンス」の授業で知り合い、昨年チームを組みました。

     

    ※・・・全20チーム参加、4月28日~4月29日の2日間で実施された。

     

    (目次)

    1. ロボカップジュニアとは

    2. 世界大会に出場して

    3. ロボット教育で養うもの

     

    1.ロボカップジュニアとは

    自律型ロボットとは人がリモートコントロールすることなく、状況に応じて判断するロボットのことです。例えばお掃除ロボットが代表例です。製作者はあらゆる状況を想定し、プログラミングしなければなりません。将来はAI(人工知能)ロボットへとつながって行くのだと思われます。自律型ロボットの国際競技大会「ロボカップ」の目的は西暦2050年までに、サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律移動のヒューマノイドロボットのチームを作ることです。そして19歳以下の大会が「ロボカップジュニア」です。

    その中のレスキューLINE部門は、地震や火災など人が救助不可能な場所にロボットが出動し、救助をすることを想定した競技です。世界大会では8レース行い、その総合点を競い合います。

     

     

    2.世界大会に出場して

    2人とも海外は初めてでした。世界大会の試合では、審判にロボットの事を説明をしたり他の国のチームと協力する時に英語でコミュニケーションする必要がありました。その課題も積極的に取り組み、初日は堂々4位で終了しました。

     

    しかし2日目以降はミスが多かったことと後続からの追い上げで最終31チーム中6位に終わりました。とはいえ、世界第6位。各国参加者全31チームの中での第6位は立派なものです。

    ロボットの課題、これまでの取り組みの反省もありましたが、多くの海外の選手たちとコミュニケーションでき、とても有意義な世界大会になったと思います。

     

    (生徒2人のコメント)

     浅田君「たくさんの失敗は、たくさんの成功に繋がり、その過程が面白かった。」

     谷口君「多くの海外の人たちとコミュニケーションができ意義深い大会だった。」

     

     

    3.ロボット教育で養うもの

    または「ロボット教育で養えるものは技術だけではない」

    ロボット教育とは、ロボット工学やプログラミングなどの技術的向上はもちろんですが、生徒たちの自主性(自律性)・社会性・協調性など、どのような職業でも必要な能力を養うことを目的としています。生徒たちがだんだん自主的に行動し、成長する姿を何度も見てきました。ロボット教育が学校で習う5教科を超えた肯定的に生きるための総合力であると実感し、「ロボサイエンス」がその場であることを私は願っております。

     

     

    毎日新聞 2019年6月29日掲載

    https://mainichi.jp/articles/20190629/k00/00m/040/049000c